初めに、ベルトに関心を持たれる方々が少ないのも我々の責任かもしれません。
百貨店やショップへ行かれてもベルトは売場の隅に置かれていて種類も少なく、同じようなもの
ばかりで満足したベルトを購入出来る事はありません。洋服にはスタイルやカラーなどに
トレンドがあります。ベルトは個々の嗜好や使い回せる自分なりの選択肢を長年積み重ねてきた
経緯があります。ベルトを含めたレザーアイテムを同じブランドで揃える喜びやブランドベルトを
着けることへの優越感。これらは気持ちは満たされても、コーディネイトの優劣とは無関係であることを理解しなければなりません。
ブランドのベルトを否定しているわけではありません。
ベルトは1本1本にその役割があるので、それを理解して使うことが重要です。

お客様とお話していると、ほとんどの方々がベルトを複数本持っているけれど良く似たものが
多く、その中の1~2本で回されているそうです。選択肢のない売場ではついつい無難なベルトを
選んでしまうことが多くなり、同じようなベルトが増えてしまいます。

エリオットローズロンドンは、ストラップとバックルをその日のスタイルに合わせて
組み合わせることが出来ますが、大事なのはバックルです。ベルトも他のアイテムと同じように
コーディネイトし、その出来上がった雰囲気に合ったバックルを着けるのが正しいベルトの
使い方です。
通常販売されているベルトバックルの大半がシルバーカラーです。シルバーのバックルも
必要ですが、シルバーのバックルだけでは全てのスタイルをカバーすることは出来ないことを
知って頂きたい。