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カテゴリー別アーカイブ: ベルトマイスターのベルト講座

サマーベルトの使い方

夏シーズンになると着用するアイテムが少なくなるので、コーディネイトにおいてウエスト位置であるベルトは重要なアイテムになる。一見、ベルトはレザーの色やテクスチャーに気を取られるが、実はベルトはバックルで決まる。レザーの色で調和をとり、バックルをコンセプトに合わせるのが良いスタイリングを作るコツです。TPOに合わせてバックルは替えなければならないが、レザーの色だけ合わせて良しとしている場合が多いのはないか。そしてどうしようもない場合は隠すことによって解決する。少しづつベルトを理解していく事で、必ず貴方のスタイリングのグレードは上がります。

さて今回は、1本のベージュクロコにおいてバックルを替えてどう変わるかを解説しましょう。

Bacall Cocco Bagon Cut Fudge
+Chinese Cuffs Antique Gold Buckle
¥27,972
Bacall Cocco Bagon Cut Fudge
+2 Pieces Silver Chrome Buckle
¥25,812

バックルが替わると全く違うベルトに変わります。
バックルの選び方:
①バックルとストラップでコントラストを出す。
これからのシーズンにおいては、コントラストを出すことによって清涼感が出ます。
②バックルをストラップに馴染ませる。
バックルを馴染ませることによってベルトの存在感が和らぎ、スタイリングに完成度が増します。

●左のベルトは、バックルをアンティークゴールドにしてバックルを馴染ましています。バックルもチャイニーズカフスをモチーフにしたデザインなので長さも高さもありません。こういうベルトは、麻素材のパンツにとても合います。裾をロールアップしてカジュアルなリゾートスタイリングには最適です。

●右のベルトは、クロームシルバーバックルでコントラストがはっきりと出ています。この組み合わせは、ホワイトパンツ特にショートパンツに合い、清涼感が出て素敵です。

Bacall Cocco Bagon Cut Fudge
+Clashed Antique Silver Buckle
¥27,756
Bacall Cocco Bagon Cut Fudge
+Double "C" Antique Silver Motif Buckle
¥27,540

●左のバックルは、アンティークシルバーで燻し感もよく、見た目の存在感が大きいバックルなのでスキニーシルエットのホワイトや色落ちしたデニムにとてもよく合います。通常デニムは40mmをお勧めですが、細身のシルエットは30mmでも素敵です。

●このバックルはクロームシルバーでコントラストが綺麗なダブル”C”バックルなので、ホワイトはもちろんのことオレンジやグリーンなどのカラーパンツにも素敵に合います。

ベルトを購入する定義は、無難なベルトは購入しないという事。もちろんベーシックな色は既に持っている前提です。その時々によってバックルを替える楽しさをエリオットローズロンドンを通じて体感してみて下さい。

Nobumitsu Saimon

ベルトは靴と同じように本数を増やす

エリオットローズロンドン ベルトストラップベルトは、無難な物を選ぶ習慣が付いてしまったように思えます。それはベルトを買いに出かけても無難な物しかないために、そうなったのだと思います。しかし、いざベルトに集中してみるとバリエーションは無限にあります。お洒落をするために何足もの靴を購入し、洋服でいえばインナーのニットやカットソーのように色数を持たなければならないように、それら以上にベルトも自分軸に合ったベルトを複数本持つことが、よきスタイリングを完成させる近道なのです。例えばこれらのグリーン系のストラップ。一部をお出ししてもこれだけ表情の違うストラップがあります。

エリオットローズロンドン ベルトストラップ男性は黒のベルトを1本持てば、黒を必要とする時は全てにおいてその1本を活用します。黒もしかりで型押しもあればマット調、半艶、プレーンなど表情の違う黒がたくさんあります。その日のコーディネイトで素材感を重視すると、同じ黒でもベルト表情は選ばなくてはなりません。すなわち黒のベルトだけでも最低3本でローテーションするのが良いです。

エリオットローズロンドン ベルトストラップ大人のコーディネイトの基本は、色の色調と素材感の相性を理解するところになります。洋服の方が色は多彩です。色は3原則の通り赤系・青系・黄系でブラウン系もこの3系統あります。青系のブラウンの洋服に赤系のブラウンのベルトでは色調が違うのでスタイリングが冴えません。色調と素材感をしっかり合わせる事で大人の品格あるスタイリングを手に入れる事が出来ます。

エリオットローズロンドン ベルトストラップサマーシーズンにかけてのカラーにもこだわりたい。薄い色のパンツを着用したときのベルトは難しい。だから皆、メッシュベルトに頼る方々が多いですね。しかしそれでは個性が活かされず、着た洋服が冴えない。その場合は靴とベルトの色を合わせるという既成概念を捨ててトップスアイテムの色と合わせたり、時計のベルトと合わせるのが素敵。

靴や洋服のインナーのように自分のスタイリングに合うカラーやテクスチャーのベルトを複数所持する事が良いコーディネイトを完成させるコツです。ベルトもコーディネイトの重要な役目を果たすアイテムです。これらはベルトを販売する者の偽善ではありません。素敵な容姿を手に入れたいならベルトの数を増やすことです。
エリオットローズロンドンの世界へ是非お越し下さい!

ご質問はコチラから:
info@elliotrhodes.jp

Nobumitsu Saimon

シンプルな色の中で風格を出す

エリオットローズロンドン メンズ ベルトペールピンクのドレスシャツにチョークストライプのパンツ。どちらも特に特徴のない色なので風格を出すためにあえて赤みのあるチョックブラウンを選択。バックルは上下の流れを作るために、クロームブラックで。ここでシルバー色のバックルを入れると、極ふつうでバックルだけが目立つので☓。ブラックのベルトは、ピンクのシャツにもグレーのパンツにもコントラストを付け過ぎるので☓。

ベルトの選択だけで、その日のスタイリングの印象は良くも悪くも変わります。
ベルト1本のヘビーローテーションでは、品格は出ません。洋服だけ良くてもいけないし、ベルトだけ光っていても問題です。要はバランスですね。
Nobumitsu Saimon

エリオットローズロンドンのフレーズ

Belt... but not as you know them
Belt... but not as you know them

エリオットローズロンドン2013/2014年のキャッチフレーズである、
” Belt… but not as you know them ”
貴方が知っているベルトは、ほんの一部である。という意味です。我々にとっては奥の深い言葉ですね。

Nobumitsu Saimon

ベルトはトップスと色を合わせる。

靴とベルトの色を合わせるのは基本ですが、全てに当てはまる訳ではない。
男にとって薄い色のパンツ着用時 のベルト選択には困っている方々も多いと思います。
黒のベルトに黒の靴では強調され過ぎなので茶系を選択する場合が多いですが、問題は大半の方々がメッシュベルトを選択してしまうという事。ベルト穴はどこでも使え、見栄え感もそれなりに仕上がる。
メッシュベルトを否定するつもりはないが他の選択肢がない為に、着用することの安心感がそのベルトが好きということに繋がっていると思います。リゾートなのどのロケーションではメッシュベルトは活躍しますが、普段使いには少し完成度には欠けてしまいます。冬季でのメッシュの着用は☓。

そこで、 ベルトとトップスの色を合わせるとコーディネイトの硬さが取れて印象が良くなります。薄い・濃い色のパンツにかかわらず好印象をもたらします。一度試してみて下さい。

ELLIOT RHODES LONDONメンズベルト

Bogart Coda Farkhan Grape

シャツが薄いパープルなのでベルトとのコントラストが美しいです。バックルは目立たせずブラックバックルでパープルに馴染ませます。シルバーのバックルだと少しうるさい感じになってしまいます。

Nobumitsu Saimon

Belt Meister Saimon本日のベルト!

Belt Meister Today's Bel

Pacino Cordovan Bottle Green(35mm)+Buckle495

本日の私のベルトです。グレーフラノのチョークストライプにホワイトドレスシャツなので、さし色にボトルグリーンを入れました。バックルはBuckle495で、落ち着いたクラシック感を出すためにあえて細身のアンティークゴールドを選択。シルバーのバックルではホワイトのシャツと同化しすぎるので美しくない。ベルトを買いに行ってもゴールドのバックルはほとんどないので、使う事に躊躇される方が多いと思いますが、活用できるとワンランク上のスタイリングが可能になります。
Nobumitsu Saimon

ベルトマイスター才門のベルト講座【日本と欧州において、ベルトとファッションの根本的な違い】

私が英国にいた30年前に比べると注目される日本デザイナーは減ったが、日本人はお洒落になった・・・。というより自分の個性を持てるようになったというべきか。「茶髪解禁」と共に自己主張が大飛躍した。昔は、茶髪は品格のかけらも無ったが、今では黒髪の方が少数派である。そして海外からも日本のファッションは注目されるようになった。昨今海外から様々な小売店舗が上陸した。インテリア、洋服、ブランド、雑貨、腕時計・・・・、それらに影響され外見だけでなく住居やインテリアもそこそこ充実させ、自動車も高級車からエコなものまで自分のライフスタイルにあった物を選べるようになり、個々に充実した生活をされている方々が多くなったように思う。

しかし・・・

街中を歩いていても、お洒落な男女を何人見かけるだろうか?
あまり見ないような気がするのは私だけだろうか?
日本の男女は、①髪型は自分のしたい髪型②洋服は自分の着たい服③バッグは自分の持ちたいバッグ④靴は自分の履きたい靴。これらのように随所に強力な自分の個性を集めて、あとは色だけを何となく合わせているので見た目は悪くないが、ファッション感はないし、自分軸もない。スタイリングとは、自分軸を持って様々なアイテムの色とボリュームバランス感をとることである。欧州の女性達はブランドアイテムで自分に付加価値を演出しないし、コーディネイトに馴染ませる事が上手だ。

我々は長い間、良い環境の中でベルトを購入出来なかった。環境とは「選択肢」である。ショップへ行けばベルトは選ぶには種類が少なく、百貨店でも種類は多くても似た物ばかり。しかたなくその中から何とか1本選んで購入していた。

※ベルトはあくまでも主役ではなく、脇役の要である※

特に男にとってベルトは大事である。体の中心であるウエストに位置するアイテムなのでここを怠るとスタイリング全体がぼけてしまう。年齢と共に着用するクオリティも上がるので、ベルトのクオリティとカラーバランスは行き届かなければいけない。素敵なスタイリングが出来ている人は、洋服はもちろんの事ベルトや靴などの雑貨小物に集中力がある。これはベルトに携わる人間の説得ではなく事実である。若い時はそこそこであればいいと思うが40歳に近づくにつれて意識はした方が良い。 エリオットローズロンドンの主なお客様の年代層は40歳半ばで、50~70歳代の方々も多数いらっしゃいます。年を重ねるごとにそのことを理解している方々ばかりなのでとてもお洒落です。

ここでベルトの購入の仕方をレクチャーしよう。
通常、男は 4、5本のベルトを持っていると思います。しかしその内の1本だけを使用している方々が多いのではないでしょうか。ではなぜ1本に集中するのか?それはベルトを購入する時に「無難なベルト」を選んで購入するからです。その結果その1本を集中して使うために痛みが早く、新しいベルトを探そうと思っても気に入ったものが見つからず痛んだベルトをそのまま使っている場合が多いが、その間、知らぬうちに自分を下げている事に気付いてほしい。ベルトは、「このスーツを着る時はこのベルト」「このシャツを着る時はこのベルト」・・・その時々に合わせたベストのベルトを選ぶのが基本です。これはある程度年を重ねると着る色やスタイリングはあまり変わらないので、無難なベルトを5本持つよりもそれぞれのアイテムにピンポイントで合わせたベルトを5本持つ方が、5本とも活躍してくれます。

ベルトと靴との関係。
ベルトと靴を合わせるのが基本とされていますが、現在は欧州ではあまり意識されていません。例えばシャツの色に合わせたり、時計のベルトやネクタイなど人それぞれの合わせ方の流儀があります。
我々がベルトに対しての思い入れや思考は自分の考えではなく、現在も続くベルトの売場環境そのものが我々のベルトに対しての思考を長い年月をかけて構築してきたと言っても過言ではない。

エリオットローズロンドンだけが良いベルトではないが、今後もこの世の男性にこれらの気付きを与えていきたいと思います。

Nobumitsu Saimon

追伸:今まで購入て頂いたお客様が揃って言われるのは、「ここのベルトをすると、今持っているベルトは使えなくなると・・・」。迷うことなく一度試してみた人が、真のスタイリングの境地にたどり着きます。

ベルトマイスター才門のベルト講座【プロローグ・日本にエリオットローズロンドンが発表されるまで】

私がこのエリオットローズに出会ったのは今から5年ほど前の事。アパレル業界に30年いる私に常に刺激を与えてくれるロンドン。大学時代をこの地で過した事もあり、ロンドンを訪れた時の目線は観光客ではない。むしろ新しい獲物を狙う鋭いものであったと記憶している。8日間の滞在で、なかなか目に留まるものが無い。半ばあきらめを感じながらこのベルトショップに出会った。入店したときバイヤーとしての目線は消えていた。現在ハービスプラザショップにご来店された全てのお客様が「めずらしい」と感じて頂いているのと同じでした。早速、自分のベルトを購入しようと3本選んだ。今までにベルトを買うのにバックルとストラップを選べ、自分のサイズに合わせてカットしてくれるという経験がなかったのでかなり興奮していた事を思い出します。日本ではベルトに対してのこだわりが低く、ベルト売場へ行っても商品は多くてもどこか同じようなものが多く、バックルは全てシルバーで個性があまり無い事を改めてこの日エリオットローズに出会ってから思うようになった。今までこのような売場環境に我々が長い間ベルトというものはこういうものだと間違った感覚に慣らされてきたと実感した。バイヤーとしてのスイッチが入り、スタッフに社長に会いたいと伝えると今日は不在ですと言われ出鼻を挫かれた。他にも行きたいところがあったのでひとまず店を後にした。

数時間が経ち、カットが終わった自分のベルトを取りに店に戻るとエリオットローズ社ジャスティンローズ社長が偶然出張先から帰ってきたところでした。自己紹介し日本での販売を申し出たが、返事は曖昧な感じでした。その頃はロンドンに2店舗で運営されていたので商品生産の点で何か問題があるとのことでしたが、帰国後にメールにて説得開始し、数か月後相当数のメールのやり取りの中でようやく日本でのネット販売が認められた。

そして、7th September 2012 HERBIS PLAZA OSAKAに
ELLIOT RHODES LONDON日本第一号店がオープンしました。

次号では、日本と欧州とのベルトとファッションの根本的な違いをお伝えします。
Cheers!!

Nobumitsu Saimon